薄層スチッククロマトグラフィー・二波長リニアスキャンニング法の医薬品分析への応用(<特集>医薬品の分析)
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概要
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直径2.3mm,長さ13cmのガラス細管を支持体とした薄層スチッククロマトグラフィーで分離した試料をリニアスキャン-反射法によるデンシトメーターで直接定性,定量する方法を検討し,これを日本薬局方製剤中の医薬品の確認試験に応用した,薄層スチックはシリカゲル60Hと微結晶セルロース(1:1)のものを用い,薄層スチックを吸着層が互いに向かい合うように2本の直線に削り,それぞれの吸着層に標準試料と検体試料をスポットし,同時に展開し比較同定した.定量値に対する標準偏差をブリリアントブルーを用い測定した結果,3.60であった.紫外部測定ではカフェイン,フェナセチンなどの検量線の直線性を検討し,定量方法としての有用性が認められた.又,デンシトメーターで測定されたクロマトグラムの各ピークは製剤中の医薬品の確認法として特徴のある分析法として利用できた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1986-03-05
著者
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