ヒドロキシナフトールブルーを用いたフローインジェクション分析によるカルシウムの定量
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概要
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発色剤にヒドロキシナフトールブルー(HNB)を用い,フローインジェクション分析(FIA)を導入した弧光光度法による,マグネシウムのマスキング剤を使用しないカルシウムの迅速,簡便な定量法を開発した.HNB溶液(9.6×10^<-5> mol dm^<-3>),水酸化カリウム溶液(0.6 mol dm^<-3>)はそれぞれポンプで送液され,合流後混合コイル中で混合される.試料(50 mm^3)はこの混合試薬溶液に注入され,反応コイル中を流れて行く過程で発色反応が進行し,455 nmの吸光度変化が測定記録される.本法によれば1.2〜3.9 mg dm^<-3>の範囲で検量線は直線を示し,試料処理能力は約40試料/時間,相対標準偏差は1.12% (n=15)で繰り返し精度は良好であり操作は極めて簡単である.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1985-09-05
著者
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斎藤 眞一
上智大学理工学部一般科学研究室
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内田 和秀
上智大学理工学部一般科学研究室
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友田 正子
上智大学理工学部一般科学研究室
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斎藤 真一
General Science Laboratory Faculty Of Science And Engineering Sophia University
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内田 和秀
Pharmaceutical Institute, School of Medicine, Keio University
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内田 和秀
Pharmaceutical Institute School Of Medicine Keio University
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友田 正子
General Science Laboratory Faculty Of Science And Engineering Sophia University
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