シアン化物イオンの蛍光誘導体化高速液体クロマトグラフィー
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概要
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水中のシアソ化物イオンをp-ベンゾキノンと反応させて2,3-ジシアノヒドロキノソ蛍光誘導体とした後,高速液体クロマトグラフィー(HPLC)-蛍光検出による分離・定量操作について研究した.2,3-ジシアノヒドロキノン誘導体の蛍光は共存する試薬や溶媒などの影響を受けやすいが,HPLGで共存物と分離することにより精度良く定量でき,従来法の吸光光度法よりも更に高感度分析が可能となった.共存する試薬や溶媒との分離は,2種類の固定相を使用して検討した結果,移動相に水・メタノール混合溶媒,固定相にポーラスポリマー系カラム(日立ゲル#3011)を用いて共存物相互の完全分離が達成できた.誘導体化反応はジメチルスルホキシド中,室温で迅速に進行し,シアン化カリウム水溶液による検出限界は0.05μg/mlであり,再現性も良好であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1984-08-05
著者
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