乳酸脱水素酵素を固定化した中空反応管を用いるフローインジェクション法によるL-乳酸の定量
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概要
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中空ガラス毛細管の内壁に乳鼓膜水素酵素を固定化したものをフローインジェクション法(FIA)の系の反応管として組み込み,ジヒド炉ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドの蛍光強度のモニターによりL-乳酸を定量した.反応管外での試料バンドの広がりが無視できない場合のFIA系の最適化について考察した.Tailorの拡散式を使って,サンプリング速度,反応時間,反応管内径を変えたときのキャリヤー溶液の流量,必要とする反応管長さ,操作圧力,希釈度の変化を理論的に調べた.反応管外に0.04ml の空間容積が存在する場合には,内径0.3mmの反応管が最適である.上の考察に基づいてサイズを決めた反応管を使って,反応時間20秒で毎時120回のサンプリング速度を実現することができた.L-乳酸濃度0.01〜1mMの試料についてピーク高さの相対標準偏差は約2%であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1984-12-05
著者
-
原 義明
学工学部工業化学教室
-
森下 富士夫
京都大学工学部工業化学教室
-
小島 次雄^
京都大学工学部工業化学教室
-
小島 次雄^[○!R]
京都大学工学部工業化学教室
-
森下 富士夫
Department Of Material Chemistry Graduate School Of Engineering Kyoto University
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