底質及び生物質中のドデシルベンゼンスルホン酸塩のセファデックスLH-20による分離精製と高速液体クロマトグラフィーによる定量
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概要
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底質及び生物質中のドデシルベンゼンスルホン酸塩(以下DBSと略記)を定量する方法を確立した.底質及び生物質からのDBS抽出にはメタノールを用い,メタノール抽出液を0.2M硫酸アンモニウム:メタノール(1:1)を溶出液とするセファデックスLH-20ゲルクロマトグラフィーにかけて精製した後,更に溶出液よりDBSをMIBKで抽出し,高速液体クロマトグラフィー(以下HPLCと略記)で定量した.本法は有機物を多く含む水試料にも適用しうる.HPLCは,固定相にPCH-05/S 2504,移動相に0.01Mリン酸二水素カリウムpH2.5溶液:アセトニトリル(1:1)の条件で行った.DBS 500ngのピーク高の再現性(n=8)は標準偏差0.67,変動係数1.1%となり,検出限界は底質30gで0.07ppm,生物質10gで0.40ppm,水試料2lで0.003ppmとなった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1981-09-05