逆相イオン対クロマトグラフィーによるビスマス(III),鉄(III),銅(II)のEDTAキレートの分離
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概要
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高速液体クロマトグラフを用いて,ビスマス(III),鉄(III),及び銅(II)のエチレンジアミン四酢酸(EDTA)キレートを迅速に分離定量する方法を開発した.固定相としてODS-Hypersilを充てんした内径4mm,長さ30cmのカラムを用い,移動相について種々検討を加えた.その結果,0.01Mの臭化テトラブチルアンモニウム及び0.01Mのリン酸二水素アンモニウムを含むアセトニトリルー水(容積比1:9)混合溶液(pH3.0)を移動相とする逆相イオン対クロマトグラフィーにより,ビスマス(III),鉄(III),及び銅(II)のEDTAキレートを完全に分離することができた.溶出成分は254nmで検出した.検量線は(20〜200)μg/mlのEDTAキレート濃度範囲で原点を通る直線となり,分析精度は変動係数で1.2%以内であった.検出限界(S/N=3での値)はビスマス(III),鉄(III)及び銅(II)のEDTAキレートにつきカラム注入絶対量でそれぞれ4ng,2ng,及び40ngであった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1981-08-05
著者
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