完全水添及び中間水添プレカラムの不飽和炭化水素同定への利用
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概要
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キャピラリーカラムを用いたガスクロマトグラフィーによる微量不飽和成分(C_6〜C_8)固定の一助として,プレカラム水添法の適用性を検討した.目的の一つは定量性を損なわない完全水添触媒を得て,水添前後のクロマトグラムピークの対応をその面積比較より行い,対応する飽和物を同定して目的不飽和物の骨格を知ることである.他の一つは二重結合移行の起きる中間水添触媒を得て少数の不飽和標準試料より同定可能な多数の不飽和物の保持時間を決定することである.前者に対しては0.5%パラジウム-アルミナ触媒(250mg,180℃)が良い結果を与える.不飽和量が少ない場合には0.5%パラジウム-クロモソ-ブ触媒(250mg,100℃)が副反応を起こさず良好である.後者の目的は0.5%パラジウム-クロモソープ触媒(〜10mg,100℃)に不飽和試料1μlを注入することにより達成される.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1978-12-05
著者
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松岡 伸吾
東京大学工学部附属原子力工学研究施設
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高野 武美
東京大学原子力研究総合センター原子炉等共同利用大学開放研究室
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田村 孝章
東京大学工学部附属原子力工学研究施設
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田村 孝章
東京大学工学部原子力工学研究施設