黒鉛を対極とした高圧スパーク放電による鋳鉄中のケイ素の発光分光分析
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概要
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発光分光分析法で鋳鉄中のケイ素を精度よく分析するために,一方向から冷却し,凝固させたチルド鋳物を試料として,金属組織の影響について検討した,その結果,高圧スパーク放電では,黒鉛電極を対極とし,アルゴンふんい気で発光させると,分析線対Si I 2516. 123Å/Fe II 2714. 412Åについては,組織の影響が消失することが分かった.この条件を使用すると,化学組成の適当な標準試料があれば,試料の組織に関係なく分析できることが分かった.繰り返しの精度も良好で,おおむね(1〜2)%で分析が可能であり,分析値は化学分析値とよく一致した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1978-11-05