グラファイト管を用いる無炎原子吸光法によるバナジウムの定量
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概要
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加熱グラファイト管アトマイザーによる微量のバナジウムの定量法を検討した.その結果,約120℃で60秒間乾燥,約1300℃で30秒間炭化,約2500℃で20秒間原子化を行うことによ(0.05〜5)mg V/lの範囲で直線の検量線が得られた.感度(1%吸収)は9×10^<-10>gであった.(0.1〜5.0)Nの酸濃度範囲では,酸濃度による影響はほとんどなかった.カリウム,銅,鉄,モリブデン酸,クロム酸が1000倍量共存するとき,大きな干渉を示した.アルミニウムの添加による干渉の抑制及び直接定量法を検討した.アルミニウム添加による実試料の直接定量法は,標準添加法による結果とよく一致した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1976-11-10
著者
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