6-ヒドロキシ-5-ニトロソ-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,4-ピリミジンシオンを用いる鉄の吸光光度定量
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概要
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6-ヒドロキシ-5-ニトロソ-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,4-ピリミジンジオン(以下HNPDと略記)を合成し、HNPDを用いる鉄(II)の吸光光度定量について基礎的な条件を検討した。HNPDは鉄(II)と反応して水溶性青色錯体を容易に生成する。鉄(II)-HNPD錯体の呈色溶液は(630〜640)nmに極大吸収波長を有し、pH範囲約8.5〜10.2で最高の発色を示した。鉄濃度と吸光度の間には良好な直線関係が認められ、モル吸光係数及び吸光度0.001に対する感度はそれぞれ1.96X10~4cm_<-1> mol~<-1>1及び2・6×10~<-3>μg cm~<-2>であった。多量のコバルト、銅は妨害するが、その他の通常のイオンは妨害しない。錯体の組成を検討した結果、金属:HNPD=1:1と推定された。
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1975-11-10
著者
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