腐植物質の溶液内錯平衡
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概要
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腐植物質の溶液内錯平衡研究の現状を整理した, 腐植物質は三次元の有機骨格にカルボキシル基やフェノール性水酸基が固定された高分子イオンと見なすことができるので, その錯平衡解析のためには, 1)高分子電解質性, 及び2)官能基分布の不均一性についての評価が必須である.本総説では"相分離"を仮定する"Donnanモデル"等による高分子電解質性の定量化の試み, 並びにモデルの検証に関する実験的研究の動向を紹介する.特に, フルボ酸並びにポリアクリル酸を対象とした研究を例にとり, 実験手法, 溶液内錯平衡のモデルについて詳述する.
- 1996-05-05
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