溶媒抽出/高速液体クロマトグラフィーによる環境水中のベンタゾン及びベンスルフロンメチルの同時定量
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概要
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環境水中の水田除草剤ベンタゾン(BTZ)及びベンスルフロンメチル(BSM)を溶媒抽出後, フォトダイオードアレイ検出器付きHPLCを用いての同時定量の方法を検討した.試料を塩酸でpH0.5〜2.0に調整し, エーテルで3回抽出し, 有機相を脱水後, 濃縮乾固し, それから残留物をアセトニトリル3mlで溶解し, ミニカートリッジカラム(Accu Bond ODS)を用いてクリーンアップした.そして, HPLCによりBTZ及びBSMを, それぞれ波長224及び234nmで同時定量した.本法の検出限界は, 試料1000mlを用いた場合, BTZ及びBSMでそれぞれ0.5及び1.0μg/lであった.精製水にBTZ及びBSM 1.0μgを添加して9回繰り返し実験した場合の分析精度は相対標準偏差でそれぞれ3.6%及び5.0%であった.又, 本法を用いてBTZ及びBSMの河川水及び湖沼水からの回収定量を行った.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1995-12-05