炭素-13核磁気共鳴分光法による不飽和ポリエステル類の構成成分の同定
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概要
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不飽和ポリエステルの種類を決定するために, ^<13>C-NMRスペクトルを測定し各構成成分の化学シフトを確認した.標準化合物のスペクトルを得るために, 種々の二塩基酸及びグリコール成分を用いて27種類の線状不飽和ポリエステルを合成し, 分取用ゲル浸透クロマトグラフィーにより未反応物等を除去して精製した.得られた不飽和ポリエステルについて, IR, ^1H-NMR, ^<13>C-NMRスペクトルを測定した.標準化合物の^<13>-NMRスペクトルより, 構成する二塩基酸及びグリコ-ル成分の化学シフトを整理した.その結果, 各構成成分が2種類以上混在する場合, 従来のIR, ^1H-NMRのみでは識別が困難であった成分も^<13>C-NMRスペクトルにより識別可能であることが分かった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1994-07-05