移動相と固定相両相の供給を行う遠心向流分配クロマトグラフィーによる分配係数の測定
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
移動相のみならず, 固定相に相当する液の供給も行う遠心向流分配クロマトグラフィーによって, 液-液分配係数の測定を試みた.報告の分配系では, カラムへ供給される溶媒量と排出される溶媒量とが均衡し, 与えられた場の特性に応じた一定量の固定相がカラムへ保持され, 継続的に安定した分配系の形成が期待できる.オクタノール-水分配系において, 芳香族アミンについて分配係数の測定を行ったところ, 従来の方法で測定され報告された値とよい一致を示し, 本法の妥当性が明らかになった.固定相の形成が安定しない分配系でも, 遠心向流分配クロマトグラフィーによる分配係数測定が可能になると思われる.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1993-06-05