スルホン基を有するアルミニウム-シッフ塩基錯体の蛍光特性
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概要
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スルホン基を持つ2-ヒドロキシアニリン-N-サリチリデン(HS)の誘導体を合成し, アルミニウムの蛍光定量と生成アルミニウム錯体の蛍光特性について検討した.CH側ringにスルホン基を導入した2-ヒドロキシアニリン-N-2-ヒドロキシ-5-スルホベンジリデン(HSB)のアルミニウム錯体は, HSのアルミニウム錯体に比較し期待した蛍光強度の増加は見られなかった.しかし, 更にN側ringにスルホン基を導入した2-ヒドロキシ-5-スルホアニリン-N-2-ヒドロキシ-5-スルホベンジリデン(HSSB)では, 蛍光強度は増加し2-ヒドロキシ-5-スルホアニリン-N-サリチリデン(HSS)と同程度の蛍光強度が得られた.アルミニウム錯体溶液にグリセリンを添加し高粘性を与え, 蛍光強度, 蛍光量子収率及び蛍光寿命の変化から, スルホン基の役割について考察した.
- 1993-04-05