プロパンジオール系キレート樹脂によるホウ素, ゲルマニウム(IV)及びテルル(VI)の吸着特性(<特集>:分離(その1))(抽出・吸着分離)
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概要
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ホウ素, ゲルマニウム(IV)及びテルル(VI)の相互分離のための分離材を開発することを目的として, クロロメチル化したポリスチレン-ジビニルベンゼン共重合体をアミノプロパンジオールを用いてアミノ化し, 1,2一及び1,3-ジオール型キレート樹脂を合成した.ホウ素は1,2-及び1,3-ジオール型樹脂のいずれにも弱酸性からアルカリ性で吸着された.ゲルマニウム(IV)及びテルル(VI)は1,2-ジオール型樹脂のほうに弱酸性からアルカリ性で選択的に吸着され, 1,3-ジオール型樹脂への吸着はほんのわずかであった.吸着されたホウ素及びゲルマニウム(IV)は塩酸で溶離できるが, テルル(VI)は酸では溶離できなかった.カラム法を用いて, 1,2-ジオール型樹脂によるテルル(VI)とホウ素及びゲルマニウム(IV)の塩酸による分別溶離, 並びに1,3-ジオール型樹脂によるホウ素とゲルマニウム(IV)及びテルル(VI)との吸着分離を示した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1993-11-05
著者
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大庭 英樹
九州工業技術研究所
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犬養 吉成
独立行政法人産業技術総合研究所九州センター基礎素材研究部門
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安田 誠二
独立行政法人産業技術総合研究所九州センター基礎素材研究部門
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大庭 英樹
工業技術院九州工業技術研究所
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