ガスクロマトグラフィーによるディーゼル排気微粒子中のタール状物質生成源の決定
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概要
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ディーゼルエンジンより排出される微粒子の特性を把握するために, 微粒子構成成分であるタール状物質の定量を行った.燃料及び潤滑油が変化したものであるタール状物質(soluble organic fraction : SOF)について, ガスクロマトグラフィーを用いて燃料と潤滑油の構成比を明らかにした.非常に多種の高沸点炭化水素の混合物であるSOFは分離が事実上不可能であるため, 燃料, 潤滑油の各々の寄与率を求めるための工夫が必要である.本報文では数種の燃料, 潤滑油の既知混合比試料を用いて, SOFの燃料, 潤滑油構成比を求める方法の妥当性を検証した.その後に, 揮発性を変化させた潤滑油を使用した場合のSOFの構成比の変化を調査した.その結果, 揮発性の増加に伴ってクロマトグラム上の潤滑油相当成分は増加することから, 潤滑油寄与率が増加することが明らかとなった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1993-10-05
著者
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