ノンサプレッサー型イオンクロマトグラフィーにおける直列接続複数カラムを用いた陰イオンの分離検出
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概要
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ノンサプレッサー型イオンクロマトグラフィーによる陰イオンの分析において, 分離カラムの後端に任意の第二カラムを接続することにより, 各目的イオンについて, 正負2本のピークが得られた.本法における両ピークの強度の差は, 第二カラムを使用しない条件(従来法)におけるピーク強度に近似した.又, 正ピークの強度は, いずれのイオンについても従来法に比べて増大し, 感度が向上したが, 増大の程度はイオンにより異なった.更に負ピークの強度は, ほぼ目的イオンの濃度のみに依存したので, 正負ピークの強度比はイオン固有となり, ピークの同定に有用であった.水道水中の無機陰イオンの分析に適用した結果, 正負両ピークによる定量値は良好に一致した.本法により定性情報を得ながら, 定量分析を行うことが可能である.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1992-04-05
著者
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