1,5-ナフタレンジスルホン酸イオンを溶離イオンとして用いる無機陰イオン及びカルシウム, マグネシウムイオンの間接吸光検出イオンクロマトグラフィー
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概要
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溶離イオンとして1,5-ナフタレンジスルホン酸イオン(1,5-NDS)を用いる間接吸光検出イオンクロマトグラフィーによる無機陰イオン及びカルシウムイオン, マグネシウムイオンの同時定量法について検討した.1,5-NDSの主な利点は, (1)長波長側の300nm付近で高感度な定量が可能である, (2)溶離能が適度に強く, 分離分析濃度範囲が環境水中の陰イオンの定量に適当である, (3)試料溶液のpHの影響を受けにくく, 溶離液は広いpH範囲で使用できる, (4)試薬が安定であり, 安価で入手しやすいなどである.又溶離液にEDTAを加えてCa^<2+>, Mg^<2+>をキレート陰イオンとすることにより, 無機陰イオンと同時定量が可能となった, 本法により河川水, 雨水中の無機陰イオン(Cl^-, NO_3^-, SO_4^<2->)及びCa^<2+>, Mg^<2+>の定量を行ったところ, 良好な結果が得られた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1991-07-05
著者
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