ノズル式燃焼法による臓器の燃焼条件とリン酸化物の挙動
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概要
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臓器試料に熱酸素を吹き付けて燃焼分解し, 生成したリン酸化物を定量した.燃焼管とボート中のリン酸化物は水で洗い出し, メタリン酸は加水分解した後, リン酸をリンバナドモリブデン酸法で比色定量した.臓器の燃焼分解により生じたリン酸化物の大部分はボート内に残留し一部は燃焼管内壁に付着した.又トリフェニルホスフィンを燃焼して生じたリン酸化物は, 主として燃焼管内壁に付着し, アデノシン三リン酸ナトリウムの場合は主としてボート内に残留した.燃焼により燃焼管内壁及びボート内に生成するリン酸化物の割合は試料特性を示唆する.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1990-08-05