タングステンコイルアトマイザーを用いる活性窒素発光分光分析法によるカドミウム定量法の基礎検討
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概要
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小形で高効率のタングステンコイルをアトマイザーに用い, コンデンサー放電によりパルス的に気化した金属元素と, 窒素ガスのマイクロ波放電で生成した活性窒素を気相で衝突させ, 活性窒素からのエネルギー移動で生ずる原子発光を調べた. 高密度の金属蒸気の生成により, 従来のタンタルボートの抵抗加熱アトマイザーでは弱く観測できなかった高感度の原子発光を得ることができた. 本装置による5 μlの硝酸溶液試料を用いたカドミウム (波長326.1 nm) の検出限界は5 pg以下で, 従来に比べ6倍以上の高感度が得られた. また, 検量線の直線域のダイナミックレンジは, 5〜200 pgの範囲であり, 上限値は励起領域に存在する活性窒素分子の量により制限されていると考えられる.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2000-02-05
著者
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