分析化学におけるキャピラリーの活用 (<特集>ダウンサイズ化する分析化学)
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概要
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一般に小型化には多くの利点があり, 科学・技術では分析化学の分野を含めて, 広い範囲で利用できることが長い間にわたって認識されてきた. その構成部品の微小化は, 各種の分析機器について広範囲にわたってその改善のために多くの研究がなされている. 市販のフレキシブル溶融シリカキャピラリーチューブはその内径(0.005〜0.500 mm)が均一であり, 良好なフレキシビリティーのため, 分析機器の小型化には好都合な性質を持っていることを知ることができた. この論文では, この溶融シリカキャピラリーチューブの活用について, (1)マイクロと超マイクロのHPLC, (2)回転かくはん技術を用いた中空カラムLC, (3)マイクロ超臨界流体クロマトグラフィーとユニファイドフルイドクロマトグラフィー(unifiednuid chromatography), (4)超マイクロFIA, (5)マイクロと超マイクロの光度滴定法, 導電率滴定法, PH滴定法, に関して報告する. 溶融シリカキャピラリーチューブは, マイクロと超マイクロ分析機器の構成材料として, 充填と中空のカラム, フローセル, 反応管, 連結管, 試料採取管, ビュレット, ピペットなどとして使用することができた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2000-12-05
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