血清中徴量金属及びタンパク質のマイクロプレート比色分析システムの開発 (<特集>ダウンサイズ化する分析化学)
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概要
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ウェル容量がわずか400 μlほどのマイクロタイタープレートと高感度比色試薬を利用することで, 血清試料と試薬のダウンサイズ化を図った. 更にマイクロピペットをはじめとする周辺機器を整備することで, 簡便で高精度な測定システムを構築した. へテロ環アゾ化合物を用いての鉄, 銅, 亜鉛の迅速分析, 血清鉄と薬剤鉄の同時定量, 亜鉛測定における陽イオン性ポルフィリンを用いての試料の超微量化, 更にラテックス免疫凝集反応を利用したα2-マクロブロブリンとアルブミンの定量など, 試薬量250μlを限度として, 50〜6.3μlの試料量で, μmol/lの濃度レベルの測定に成功した. しかし一部の方法において, 血清中に共存するビリルビンやタンパクによる影響の問題を残している. このように本稿においては臨床分析におけるマイクロタイタープレートの活用とその問題点を中心に議論する.
- 2000-12-05
著者
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