高周波誘導加熱炉燃焼/赤外線吸収法による鉄鋼中微量炭素定量のための検量線作成法
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概要
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「高周波燃焼-赤外線吸収法」における新たな検量線の作成方法として基準物質にショ糖を用い,自作の石英製試料セル及び黒鉛封入発熱体による助燃剤フリーの検量線作成法(セル法)を開発した.セル法は汚染の要素が極めて少ない検量線作成法であり,検量線は原点を通る良好な直線性を示した.一方,実試料分析における汚染の除去を目的とした前処理操作を検討し,汚染源泉となるルツボ及び助燃剤に適切な前処理を行うことで,汚染を極めて低く抑えられることが分かった.十分な前処理操作を行った鉄鋼標準物質による検量線はセル法の検量線とよく一致した.このことからセル法が鉄鋼材料中の微量炭素分析の検量線作成法として適用できることが明らかとなり,鉄鋼試料中の微量炭素成分を高い精度で定量できることが明らかになった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2002-09-05
著者
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