熱分解ガスクロマトグラフィー/質量分析法による劣化の進行したアセタール共重合体のキャラクタリゼーション
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概要
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アセタール共重合体は,優れた機械的性質と耐薬品性を持ち,電気製品,自動車部品,精密機器の製造に広範に使用されている代表的なエンジニアリングプラスチックである.まれにその成形物が使用前の保管中に,ホルムアルデヒド臭を伴いクレージングが発生して,使用不能になる場合がある.著者は,その一例について質量分析計を検出器とする熱分解ガスクロマトグラフィーによる定性分析を試みた.その結果,劣化物より採取した試料の熱分解生成物は,主として3種類の環状アセタールからなり,原材料と著しく異なるパイログラムを示すことが確認された.本報では分析結果から,劣化に至る経緯を推定した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2002-02-05
著者
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