亜鉛及びカドミウムの陽イオン交換クロマトグラフ分離-チオオキシンによる亜鉛及びカドミウムのけい光定量
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
亜鉛及びカドミウムはチオオキシンとけい光性錯体を形成する.水中では両金属は共存することが多いが,陽イオン交換樹脂にAmberlyst15を用い,0.4M塩酸-80%エタノールを溶離液とした液体クロマトグフラ法により定量的に分離濃縮される.亜鉛,カドミウムを含む溶離液に直接チオオキシンのN,N-ジメチルホルムアミド(DMF)溶液,緩衝液を加えることにより,これら金属はけい光定量できることが分かった.錯体の吸収ピークは385nmであり,けい光ピークは535nmである.最適pHは2.5,溶媒組成は水,エタノール,DMF各1容が適当であり,チオオキシンは金属量に対して亜鉛の場合8倍以上,カドミウムの場合20倍以上の濃度が必要であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1977-09-05
著者
関連論文
- 石炭系油の粘度と温度の関係について
- 超臨界流体抽出による石炭液化物の回収-2-抽出率と抽出の温度および圧力との関係
- 亜鉛及びカドミウムの陽イオン交換クロマトグラフ分離-チオオキシンによる亜鉛及びカドミウムのけい光定量
- フルオレセインのハロゲン誘導体の水素イオン濃度による電子スペクトルの変化
- Chromatographic Separation of Metal Ions on a Macroreticular Cation-Exchange Resin with Hydrochloric Acid in Aqueous Acetone Solution
- 塩化シアンの吸光光度定量における金属イオンの影響
- スズ及びアンチモンのLβ_とLγ_1線の化学シフト
- 活性炭による廃水中の重金属イオンの吸着
- 石油系重質残油の熱処理物中のバナジウムのX線状態分析
- 陽イオン交換クロマトグラフィ-による多種金属イオンの迅速分離