文書レイアウト方式の検討
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概要
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近年、オフィスにおいても、ビットマップディスプレイや高精細プリンタを具備したワークステーションが普及し始め、文字のほかに図形が混在するマルチメディア文書の高品位な出力が可能になってきた。このような背景において、ワークステーションを利用した簡易な企業内印刷の要求が高まっており、文書を美しくかつ読みやすくする観点から、印刷業界の組版ルールを文書レイアウト処理にとり入れた、文書編集支援システムの実現が望まれている。文書編集支援機能には、大きく分けて文章を推敲する機能と文書のレイアウトを整える機能がある。文書レイアウトに関して印刷業界の組版ルールを調査した結果、文字の並べ方を統一することと、全ページを通して文書の構成を統一することが重要であることが明らかになった。そこで、文字間隔の調整方法と見出しの整形方法に関して組版ルールを分析した。本報告では、その分析結果と、ワークステーション上で動作する文書処理プログラムにその組版ルールを適用する際の実現方式について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01