設計プロセスモデルにおけるインタフェースの構成
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概要
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使いやすい計算機システムの望ましい姿を追及する研究が数多く進められている。マンマシンインタフェースの研究課題には、計算機のシステム機能、利用者の行動様態などさまざまなファクタが含まれており、多方面からのアプローチが心要である。なかでも、設計支援システム構築のための研究は、本来設計が人間の問題解決行動の1つであり、これを効率よく達成するためには計算機との協調的作業が求められることから、マンマシンインタフェースを考察する上で格好の事例的課題といえる。設計分野では数々のCADツールが存在するが、機械的な作業処理のみでなく、設計者の思考活動を助長するような支援システムはこれからの課題であろう。漠とした要求から詳細な仕様項目を導出していく課程(いわゆる概念設計)におけるシステムとの協調関係にこそ、マンマシンインタフェースの機能が発揮される必要がある。ここでは、設計問題の1つの捉え方を示すとともに、設計作業において図的な情報操作が果たしている大きな役割に注目して、その観点からインタフェース構築へのアプローチを提案する。また、実験システムとして作成した回路設計支援システムについて説明し、設計における思考活動支援のためのインタフェースのあり方について考察する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01
著者
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