マルチメディアデータの抽象化手法について
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概要
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図形、画像等の異種メディア情報を統一的に扱うシステムはマルチメディア処理の概念で代表され、OA、画像処理など個別の分野では既に実用化が進められている。しかし、各システム間でデータを共有するような統合システムを考えたとき、それぞれの業務で統一されたアクセス体系が必要がある。またIRやDSS処理のような既存の情報をリソースとして、自分達の目的を達成するような業務では、既存のシステムアクセス法に補われないような情報の検索、加工手段が求められており、このためには個別のアクセス手法やメディアに独立した形で各々のデータを抽象化しておく心要がある。本報告では、利用者から出した信号(メッセージ)を受理し、その内容に従ったデータを返す機能を持った自立分散型のファイルを持つマルチメディア処理システム考える。さらに、各業務間で共通にアクセスが可能なようなメッセージプロトコルを作るため、各メディアデータの抽象化の方法について述べ、最後にこの概念を用いた例として、試作中のソフトウェア開発管理システムについて述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01