LotusOfficeにおけるTask Oriented Integrationについて
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概要
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近年、PC用ビジネスパッケージソフトウェアの規模は拡大の一途をたどっている。これはユーザが高機能、多機能製品を嗜好する、またはそのような性格の製品のアピール度が高い結果であると考える。しかし、多機能性の優先が品質の低下や開発期間の長期化、高コスト化を招いているのも事実である。実際、Lotus Development(米国本社)では市場が表計算ソフトに対し様々な要求、例えばより強力なデータベース機能や、作成した表をそのままプレゼンテーションに使用したい等、を持っていると考えているが、それらの機能すべてを1つのソフトウェアパッケージに含めることは、上記の点で困難であった。その様な困難を解決するためにLotusでは、・オブジェクト指向言語の採用とそれによるコードの共有、再利用化の推進・ネットワーク、グループウェアを用いたオンライン設計手法の採用・全世界での分散開発等の開発手法を採用しているが、それらに加え、設計手法的アプローチとしてTask Oriented Integrationの概念を提唱している。本稿ではその概念を定義し、その有効性およびその実際について論じることとする。
- 1995-03-15