ビュークラスを導入したオブジェクト指向システム設計
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概要
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システム設計において複雑なデータを扱えることで注目されているものにオブジェクト指向があり、OMT等の設計方法論がある。[Rumbaugh92]だがそれらの方法論によって設計されたシステムは特定の目的にのみに通用するものであり、複数のシステム間で多目的に共用することは難しい。また、オブジェクトクラスの識別が難しく、何度も検討を重ねて完成していくのが現状である。更にオブジェクトクラスを識別する基準も、方法論によってさまざまである。そこで本稿では、ビュークラスというオブジェクトクラスを導入し、共通の操作が多い事務分野のシステム間で部品の再利用性が高められることを述べる。また、ビュークラスを設計していくプロセスが、応用プログラマにとってオブジェクトクラスの識別に対する重要な指針を与え得ることも述べる。まず2節でビュークラスを簡単に説明し、3節でシステムにおけるビュークラスの位置付けを述べる。4節では例を挙げてビュークラスの設計の詳細を述べ、5節ではビュークラスの有用性を述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-09-27