共有ライブラリ方式
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概要
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計算機ユーザにとって、システム全体のメモリを有効に使用することは、システムを効率良く運用するために重要な項目の一つである。ユーザのトランザクション業務などでは、1つのマシン上で複数の業務プログラムを動かすが、各プログラムの処理では、同じサブルーチンを使用していることが少なくない。一つのサブルーチンの手続き部については共有が可能なため、プログラムごとに同じサブルーチンを使用することは、システムメモリを無駄に使用していることになり、システム運用上好ましい状況とはいえない。これを解決するためには、異種プログラム間で共通に使用しているサブルーチンを、実行時に共有する機能が必要となる。この機能を実現するには、共通サブルーチンをシステムに組み込んでしまう方法があるが、(1)ユーザの作成したサブルーチンを組み込めない。(2)システム自体が大きくなる。などの理由により、一般的ではない。本稿では、異種プログラムから共通に使用するサブルーチンを実行時に共有し、システムメモリを有効に活用する方式について、その実現方式を紹介する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-09-04