オフィスシステムにおける従来OA機器の統合について
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概要
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OAシステムの代表的アプローチの一つとして、コンピュータを活用して、オフィス環境そのものを電子化し、その環境下で、電子的にメール、ファイル等のサービスの実現を目指すものがある。これは、従来の単体OA機器の導入、さらには、それらを複合化した機器の導入といった方向でのアプローチと比較すると、仮想的な電子オフィスを前提にしているために非常にすっきりした概念のもとに統一的にサービスが提供できるといった特長がある。ところが、いざ実際にシステムを利用する段になると、システムが提供する電子オフィスの環境と現実のオフィスとのつながりが悪く、オフィスワーカが作業する上で、電話をかけるとかFAXするとかの従来のOA機器を使った業務と連携してオフィスシステムのサービスが受けられないと言うような問題がある。本論文では、この点を改善し、個々のOA機器として発展してきた電話機、ワープロ、FAX装置等を組み込んだ電子オフィスの構造を提案し、その上で提供されるべきサービスを考察する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16