ASN.1サポートツールの一方式PASTELの構成
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概要
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近年OSIの標準化が急速に進み、多種多様なアプリケーションが規格化されつつある.OSI応用層プロトコルのPDU定義にはASN.1抽象構文記法を用いる.しかし、ASN.1抽象構文記法は複雑な構造を持つのでPDU処理プログラムの作成が困難である.そこで従来からさまざまなASN.1サポートツールが提案されている.従来のツールは一般にPDU構造をC言語の構造体て記述し、この構造体内の領域あるいは構造体内のポインタが指し示す領域に実際の値データを格納したものを用いてPDU処理を行っている。だが複雑でネスト構造の深いPDU構造を構造体で記述すると、特に工夫をしなければ構造体のサイズが非常に大きくなる.実際に郵政省電子メール通信端末アクセス推奨通信方式(JUST-MHS)のPDUを構造体て記述したところ94Mbyteにもなった.また構造体による記述は、リンクされるデータ領域がメモリ上に分散して一括的な扱いができず、メモリ管理が困難で障害の原因となりやすい.本論文では、C言語の構造体を使用せず、動的なデータ構造を用いることでアプリケーションをコンパクトかつ容易に開発することができるASN.1サポートツールPASTEL(Panasonic ASN.1 Support Tool for Effort-Less implementation of OSI applications)の実現方式について報告する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16
著者
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西本 一志
松下電器産業(株) 情報システム研究所
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堀坂 七美
松下電器産業(株) 情報システム研究所
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桧垣 伸俊
松下電器産業(株) 情報システム研究所
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山下 邦彦
松下電器産業(株) 情報システム研究所
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桧垣 伸俊
松下電器産業(株) 開発本部 情報通信研究所
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檜垣 伸俊
松下電器産業(株)情報通信研究センター
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