通信サブシステム構築の一手法
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概要
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従来、高級言語(COBOL等)において、ネットワーク資源へのアクセスは、同期型(たとえば、送信要求は、回線上にテキストが送信された後に完了すること)で行われており、要求処理が完結しなければ、次の命令文(ステップ)の実行ができなかった。これでは複数のネットワーク資源を同時にアクセス(並行処理)しようとすると、ひとつひとつの資源の処理に時間がかかり、ネットワーク資源全体へのアクセスがリアルタイムに、しかも平均的に処理できなくなってしまう。このことが、高級言語からのネットワーク資源へのアクセスに大きな制約を与えている。そこで、筆者らは、前述の問題を解決すべく、ネットワーク資源をリアルタイムに、しかも平均的に処理するための非同期アクセスの手法を弊社分散処理コンピュータ上に実現した。本稿では、弊社分散処理コンピュータ上に実現した、このネットワーク資源の非同期アクセスの実現方式ならびに、その応用例について報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-12