リモート接続プリンターの常駐漢字フォントの制御方式
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概要
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現在卓上出版等の研究が盛んに行なわれているように、直接出版物として利用できる高印字品質と豊富な機能がプリンターに求められており、IBMではこの要求に答えるため大型汎用計算機システム上にAFP(AdvancedFunciton Printing)ソフトウェアと高速のページ・プリンター(AFPプリンター)からなる汎用印刷システムを提供している。AFPは欧文文書処理を中心に開発されたシステムで、文字フォントなどの印刷資源をプリンターを制御する計算機上に置き,必要に応じてプリンターの記憶域に転送する方式設計を採用、ソフトウェアによるフォント管理を特長とするが、日本語文書処理では多量の漢字フォントを,必要とするため、リモート接続プリンターを使用した場合のフォント・データ転送時間が無視できない。一方、ターミナル・プリンター等では、プリンターにフォント(通常はフォントROM)を搭載し、文字コードのみを送る方式設計を採用している。この場合にはフォントの転送は必要としないが汎用性を失う。今回、AFPの汎用性を損なう事なくプリンターにROMで搭載した常駐漢字フォントをソフトウェアで制御する方法を開発・製品化した結果を報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-12