自己回帰スペクトル解析による心拍変動と精神的負荷強度との関係
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概要
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情報処理技術の進展により、脳波、心拍および皮膚電気活動などの生体情報(生体信号)を解析し、生体の状態を把握する研究が多く行われている。その1つとして、心拍データのスペクトル解析による心拍変動の分析がある。心拍変動は異なる周波数を持つ複数の成分を含んでおり、これらの成分のそれぞれが自律神経系の働きを反映しているといわれている[1]。そのため、心拍変動の分析には周波数解析が有効である。周波数解析の方法には、高速フーリエ変換(FFT)、ウェーブレット解析、自己回帰スペクトル解析などがある。近年では、スペクトル解析による心拍変動の分析により人間の精神活動の変化や精神的負荷を評価する試みが行われている。本研究では、CRT上に提示間隔時間により精神的負荷強度を変化させた計算問題を提示し、暗算作業を行った。その際の心拍のR-R間隔時間データを自己回帰スペクトル解析を行い、心拍変動の成分の変化と精神的負荷強度との関係を検討した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-09-24
著者
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