過検出を低減する高解像度印刷画像検査法
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概要
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高精細の印刷物の自動検査を目的とした, 画像処理技術に基づく欠陥検出方法について述べる。一般的に欠陥検査処理は, 基準となる基準画像と被検査画像との比較検査である。印刷物の検査の場合は, 人間の感覚に合致した検査も要求される。従来の自動検査方式としてはインデックス空間で人間の感覚を表現する方法もあるが, ここでは基準画像と被検査画像の差分の画像を用いて人間の感覚に合う検査を実現する。基準画像や被検査画像は印刷物をカメラ等の画像入力装置で読み取って得られるが, 印刷物を高解像度で読み取った画像は, エッジで安定した濃度値が得られない場合があり, この入力変動が欠陥と誤判定され, 欠陥が過剰に検出される原因となる。ここでは, これを過検出と定義する。さらに, 被検査画像が回転方向のズレや伸縮を持っ場合は画像補正をかける必要があるが, その過程でもエッジでは濃度値が変化しやすく, やはり過検出の原因になる。そこで, 基準画像から画素単位に閥値・フィルタを決定することにより, 欠陥の過検出を防ぎつつ欠陥領域を抽出する方法を提案する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-09-24
著者
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