設計業務効率化のための帳票作成支援システム
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概要
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半導体設計業務においては、設計フェーズにより様々なCADシステムが使用されている。また、その業務は単独部門内で完結することはなく、通常、複数の部門を経由して行われている。設計業務を遂行していく上で部門間を流れる情報には、CADシステムから出力される図面だけではなく、例えばある評価部門への評価依頼やそれに対する評価結果の回答、または治具部門への治具手配依頼といった、業務の各フェーズで発行される業務指示書や報告書(以下、単に「帳票」と呼ぶ)の情報も存在する。そしてこれらの帳票は、設計内容や部門によって種類や記述形式が多様であり、記述内容に関してもCADシステムのデータに基づく設計情報以外に、例えば設計者のコメントや納期情報といったCADシステム上にないデータも多く含んでいる。従来これらの帳票はCADの設計図面や他の帳票を見ながら必要なデータを転記して作成していたため、作成工数がかかる上に、データの転記ミスや記入漏れによる無駄な工数が発生するという問題があった。そこで、CADの設計データと密接に関連した帳票を迅速かつ簡単に作成し、データベースを介して各部門間での帳票の流れを電子化することにより設計業務の効率化を図るシステムを開発したのでここに報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-03-12