遺伝的アルゴリズムを使った東アジアの経済発展波及モデル
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概要
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「東アジアの急速な経済発展はなぜ起きたか」. この問いに対し, 数多くの研究がなされている. とくに, 社会主義圏での市場経済への移行策や経済停滞に見舞われている途上国での構造調整策に関連して, 東アジア地域の経済成長とそれを実現させた政策体系に対する学問的・実践的興味が復活してきているといってよい. 東アジアの経済発展がどうして起こったのか, なぜ東アジアだけで起こったのかという問題に対し, 本研究では, その解答を「各国の政策の相互作用である」とし, モデルを立てることによってその検証を試みることにした. 従来の経済学の範囲内でモデルを立てるというと, 線形連立方程式のようなモデルが想定されるが経済発展は動的な経済市場に対する適応行動によって生み出されたものなので, 静的なモデルでは説明がつかないと考えた. そこで遣伝的アルゴリズムを使って, 環境をマクロな東アジアの経済市場に置き換えると, 各国間の情報多様化 (個体差), 経済環境に適応するための政策相互作用が説明できると考えた.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-03-12
著者
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