MIDIデータのリアルタイム圧縮評価
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概要
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ISDNを始めとするデジタル網が普及してきたことから,加入者線の空き時間を利用しデータ通信を実現するデジタルオフトークサービスを検討している.当該サービスを広く一般家庭にまで浸透させるためにはBGM(Back Ground Music),更に静止画,テロップを組み込んだBGVのような親しみやすいメニューを取り入れるのが効果あるが,例えばNISDNを例にとると通信速度はBチャンネル1本(64Kbps)を使った場合,たかだかアナログ帯域に換算して7KHz,ラジオのモノラル音声AM放送1回線程度に過ぎず,既存のメディアと比較して魅力あるサービスとはいい難い.音響信号を提供するには回線容量に問題はあるが,音符符号ならば不足を感じずに済む.音符符号にキャプテンシステムで提供されているような簡易なものもあるが,当該サービスを検討するにあたっては最近のMIDI(Musical Instrument Digital Interface)対応楽器、音源等の低価格化を考慮し,当該コードを対象に検討中である.本稿では前処理を施したMIDIコードを多チャンネル有線放送イメージで多重伝送する際に,リアルタイムデータ圧縮処理を加えることにより回線使用効率を改善した効果等について報告する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-09-28