視覚の連続性を考慮したブラウジング操作の検討
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概要
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コンピュータ・グラフィクス等においてCRTに色を表示する際の指定法には,RGB値による直接指定法や,色相(H),明度(V),彩度(S)による指定法がある.しかしながら,システム上においてそれぞれのパラメータが感覚的に等距離にスケーリングされているわけではないため,同じだけパラメータを変化させても,色が急激に変化する範囲もあれば,ほとんど変化しない範囲もあるという問題が生じる.ここではHSV指定を仮定した上で,限られた6つの色相のみに関してであるが,その明度と彩度が知覚的に等歩度となるようにシステム上での色指定パラメータを変換するための基礎実験を報告する.このパラメータ変換により,基準となる色からの距離が,明度と彩度に関して知覚的に等間隔となり,ペラメータの変化による指定色の予測が容易となることが予想される.また暗室にて得られた結果が,ユーザが日常おかれている明室においてどこまで適用可能かの検討を加える.
- 1992-02-24