CHILLセルフ処理系におけるデバッグ機構の検討
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概要
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Sun3上で動作するCHILLの処理系(以後「セルフ処理系」と表記する)が開発されている。CHILLは交換処理に適した言語であるが、セルフ処理系は教育用および単体試験用としての需要がある。セルフ処理系においてはデバッガc.dbが開発され使用されている。本稿では、c.dbとは別に、dbxやgdbなどの既存のC言語用デバッガとCHILL実行時ライブラリ(以後"CRTL"と表記する)内のデバッグ機構を組み合わせたデバッグを提案する。c.dbは従来のソースレベルデバッガの機能に加えて、並列CHILLプロセス(以後、単にプロセスという場合はCHILLプロセスを指すこととする)群のデバッグ機能を備えている。これは、個々のプロセスに着目したデバッグには効果的であるが、プロセス間の通信に着目したデバッグの機能はない。本稿で提案するデバッグ機構においては、この機能が容易に実現できることを示す。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-02-24