暗号応用機能を強化したICカードの開発
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概要
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昨今いずれの分野においてもパソコン通信・LANなどを用いて電子的にデータが処理され、それらシステムには高いセキュリティが求められるようになってきた。現在ICカードの多くはDESあるいはFEALなどの秘密鍵暗号を搭載しており、金融、通信などのセキュリティが要求される分野では有効的な手段と考えられる。しかしこれらICカードには秘密鍵暗号を利用した暗号関連のコマンドが少なく、セキュリティを要するアプリケーションに十分に対応することができない。そこで秘密鍵暗号を用いた種々のアプリケーションに対応できるようにまた国際標準ISOに準拠するようにICカード内の基本プログラムを設計し、豊富な暗号関連のコマンドを有するICカードの開発を行った。本報では、最初に暗号機能について、次いで秘密鍵暗号の秘密鍵の管理方法について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-02-24