定義形態改善の一手法
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概要
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ネットワークを維持・管理する側から問題視される項目として,ネットワークの拡大・変更に伴うネットワーク定義情報変更時の定義ミスがある.定義ミスは作業の中断や手戻りを生むが,定義ミスの理由の一つとして,ネットワーク定義形態の不備が上げられる.具体的には,通信アクセス法及びその上で動作する応用プログラム各々が独立してネットワーク定義を行っているため,通信アクセス法と応用プログラム間で値を一致させなければならない情報(代表的なものとしてノード名がある)を通信アクセス法と応用プログラムの両方に重複して定義していることが上げられる.例えば,端末増設時,通信アクセス法には定義を行ったが,対象となる応用プログラム全てへの定義がされなかったため,一部に通信のできないようなケースを生じる場合がある.このため,一つの改善策として,応用プログラムのネットワーク定義情報を通信アクセス法のネットワーク定義情報上に集約し,重複した部分を削除する定義形態(これを本稿では一元化と呼ぶ)を今回具体化した.本稿では,従来のネットワーク定義の問題点について述べ,次にネットワーク定義形態の改善点について述べる.最後に改善後の定義形態とその形態を使用した通信開始までの動きについて述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-02-24