遺伝的アルゴリズムによるクラス編成問題の一解法

概要

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本研究では、ある集団を各自の希望に添っていくつかのクラスに編成するという問題(ここでは、この種の問題をクラス編成問題を呼ぶことにする)に対し、遺伝的アルゴリズム(Genetic Algorithms,以下GA)を適用したものである。クラス編成問題は実社会においてしばしば直面する。例えば、新入社員の配属先の決定や、大学における研究室の配属、小・中・高等学校における必修クラブの割り振り、大学における体育の実技種目の選択などに当てはまり、多方面にわたって存在していると考えられる。しかしながら、現在のところ、上で示した問題は人手を使って解かれている場合が多く、矛盾を起こす結果になる場合も考えられる。一方、コンピュータを用いて解く場合でも、集団の人数がある程度増加すると、その計算量は膨大なものになり、分枝限定法などの最適解を求める手法では、現実的な時間内に解を得る事が大変困難になってくる。そのため、本研究では、最適解を求めるよりは高速で、しかも最適解に近い解を求めるためにCAを用いた方法について述べる。
1996-09-04