クライアントサーバシステム構築時の標準的方法論の研究
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概要
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クライアント/サーバシステム (以下C/Sシステム) を利用することで期待される効果としては、EUCの推進・システム分散による業務の効率化・コストの削減などがあげられる。これらの要因が企業のニーズとマッチして、C/Sシステムは急速な進展をみることとなった。しかし実際の適用事例をみてみると、成功といえないものも多い。 C/Sシステムに対する期待の高さとは裏腹に、現状における問題点も少なくないことを示している。その問題点の大きなもののひとつに、標準的なシステム構築の方法論が確立していないことが考えられる。特にシステム全体の整合性を保ちつつ構成要素をいかに選択すべきかが、大きな問題となっている。 昨今の技術の進歩は、機能面での充実をもたらす反面、 選択肢の増大につながっている。新製品やバージョシアップによる新機能・新技術の登場はめまぐるしく、またそれらは互いに関連し合って機能するという面もあり、その情報量は膨大なものとなっており、システム開発者にとっての障害となっていると思われる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-09-04