次世代統合オフェスシステム"アラジンII" : オフィスシステムへのサーバ/クライアントモデル適用方式
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概要
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1980年代初頭、ワードプロセッサ(WP)やパーソナルコンピュータ(PC)などの単体機器を利用したオフィスの単位業務の効率化から出発したオフィスオートメーションも、近年では、技術の進歩と相まってホストコンピュータとPCあるいはWSをネットワークで接続したシステムによる統合的なオフィスシステムへと変遷してきている。このような中で、メインフレームメーカを中心に汎用的な統合オフィス次ステムが各種開発/提供されてきている。これら統合オフィスシステムの実現方式には、従来のEDPと同様ホストで全ての処理を行うホスト主導のオンライン方式を採用しているものと、ホスト/WSが対等な関係にあるサーバ/クライアント方式を採用しているものがある。前者は、WSにあまりソフトウエアが必要とされない分、比較的導入が容易でかつWS機器も安価なものが使用できる利点がある。反面、WSのインテリジェンシィを活用した高度な操作性の実現やここ10年来洗練され機能性/適用性に優れたWS側の各種OAツールとの連動が難しいこと、オフィスシステムは多人数が比較的長時間占有(文書作成、表計算など)して使うことが多くホスト負荷が高まり応答性/同時サービス許容数に問題を生じ易いことなど利用面での欠点がある。このため、近年、WS機器が高機能/低価格となってきていることもあり、後者のサーバ/クライアント方式が主流となりつつある.本諭文では、このような背景を基に、次世代統合オフィスシステム"アラジンII"の開発に当たって採用したサーバ/クライアントモデルを通して、その実現方式/特徴などについて述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-02-25