ホスト : WS間DB連携の一手法
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概要
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近年、ワークステーション(以降WSと表現する)の著しい伸展がみられる。WS側のソフトウェアは,ローカルな世界で独自の文化を発展させてきた。その中の一つにデータベースソフトウェアがある。代表製品にはdBASIII^(TM),Lotus1-2-3^(TM)があるdBASIIIは、コマンド型リレーショナル・データベースソフトであり操作性に優れている。Lotus1-2-3は,統合型表計算ソフトであり、表計算、データベース、グラフ処理等の機能がバランスよく統合化されており、使い易さが評判である。一方、ホストデータベースの一つである富士通のRDBIIは、高性能リレーショナル・データベースでありデータの加工・検索処理の操作性に優れている。またデータベース言語の標準化(SQL)が国際標準化機構(ISO:International Standardization 0rganization)により制定されたことで、急激な普及が予想される。このような、ホスト/WSにおけるデータベースの発展にともない、両者の連携をとりデータベースを有効利用することが、企業にとって一層重要な課題となってきた。この要求に対してEDP要員によるプログラム開発のみで対応していこうとすると莫大な工数が必要となる。したがって、以下に示す要請がシステムに対し高まっている。エンドユーザがWSを使いながらデータベース情報を簡単に利用できるようにしたい。データベース処理(検索、更新、データ加工/編集、帳票出力)をプログラムレスで簡単にできるようにしたい。そこで当社では、AP/JOIN(Application Program /JOIN facility)という製品を提供しホストーWS間のデータベースにおける相互のデータ流通を実現している。本稿では、ホストーWS間データベース連携(以降DB連携と表現する)について紹介する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-02-25