磁気テープライブラリ装置(MTL)における外部記憶の階層化
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概要
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今日はデータ量の増大に伴い、直接アクセス装置(DASD)の空きスペースが、不足し易い傾向がある。そのためセンタのスペース管理者/オペレータは、「ボリュームの再構成」「データのバックアップ」といった煩わしい作業に追われる。ADF(Automatic data migration Facility)では上記のような作業を自動的に行い、オペレータ作業を軽減している。「ボリュームの再構成」は、ADFのマイグレーション/リコール機能を使用する。これは使用頻度の低いデータセットを、安価な2次記憶媒体に格納したり、必要なときにはDASDに戻したりすることより、ボリューム上は常に空きスペースを確保することができる。「データのバックアップ」データが破壊された場合のために、定期的にバックアップを採る必要がある。ADFはバックアップを自動で定期的に行い、かつ数世代にわたって保存することができる。ADFの概要を、図-1に示す。従来のADFは、第2階層の媒体としてMSS(Mass Storage System),CLS(Cartridge Library System)をサポートしてきたが、今回は、F6470カートリッジテープのライブラリ装置である,F6455MTL(Magnetic Tape Library)と書換え可能なF6443光ディスク装置をサポートした。本稿では、MTLのサポート方式について説明する。MLTと光ディスク装置の仕様を表-1[table]に示す。MTLと光ディスク装置の特徴の差を表-2[table]に示す。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-02-25